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母の残してくれたエンディングノートで形見分けや知人連絡に困らなかった
卵巣癌発覚からわずか3年ちょっとで逝去してしまった母が私たち兄妹に遺してくれた遺言状代わりのエンディングノート。
前回は銀行や保険、年金関係のことをブログに書きました。
今回は不動産や葬式、家族や知人へのメッセージなどについてブログに書きたいと思います。
前回の内容はこちらのブログから
遺言状ではなくエンディングノートに書く理由
母が公的な遺言状ではなくエンディングノートに書く理由は、相続する私たち兄妹がおそらく揉めないだろうと予測していたからと思われます。
そして更新のたびに役所に出向くのも嫌だったのでしょう。
エンディングノートの作成に関しては本を購入していました。
不動産・車の相続
母は団地と車を所有していました。
団地と車を誰が相続するのかに関しては母は生前知りません。
というのも、
長男に団地と車はあげるねと言っていたのに、長男は「そんなのいらね」と突っぱねていたのです。
困った母は長女の私に母の死後の始末を委ねました。
そのことがエンディングノートに書いてあります。
不動産や車は兄妹で話し合って売るのもよし、相続するのもよしと書かれていました。
不動産や車の証書は別のファイルに保管していたのでそのことが記載されていました。
実際の相続では長男に不動産や車は相続してもらったので
遺産分割協議書のブログもよろしければご覧ください。
葬式・墓
父が逝去した時、母は葬式に大変苦労をしたと聞いています。
現役で学校長だった父の葬式は1800名の弔問がある大掛かりなものだったようです。
私も母の葬式全て担いましたが、弔問200名くらいで正直しんどかったです。
死んで間もない頃に悲しむ暇もなく、お通夜やお葬式前に見える弔問のお客さまの相手はありがたくも思いましたが本当に体力を消耗しました…。
母の死の数日前よりホスピスでつきっきりで寝不足もあったし子供も0歳だったので、本当にキツかったのを記憶しています。
前置きが長くなりましたが、
母の経験から母自身の葬式は最小限の親戚・知人を集めて密葬でもいいからひっそりとというようなことがエンディングノートには記されていました。
母が気になる葬儀会社と斎場のリストがいくつか書かれており、父の葬式の時のノートの所在も書いてありました。
墓に関しては長男に管理をお願いするとともに、相続の時に墓守代は別に長男へ渡すよう指示されていました。
葬式を行った時のブログはこちらから
家族・親戚・知人へのメッセージ
遺された私たち子供3人と、祖母(母の親)、病気時にお世話になった親戚や仲良しの友人たちへの形見分けやお礼の仕方も記してくれていました。
形見分けは書いてくれてありがたかったです。
長男や次男は独身だし男なので貴金属や衣類には無頓着でしたので、
生前から母は私へ形見のことを話してくれていました。
「着物はどうする?訪問着や留め袖もたくさんあるけどあなたが引き取る?」
「つけている時計は病気の時励ましてくれた叔母に感謝を込めて形見であげたいけどいい?」
「このネックレスはこの友人にいただいたものだから返して欲しいのだけどいい?」
など、全て娘の私に生前に断りを入れてくれていました。
もちろん何でも思い通りでいいよと伝えていました。
母の死後は遺産の整理を親戚に手伝ってもらいながら行っていたので、エンディングノートはとても役に立ちました。
また、お世話になった友人へは細かくお礼の品が指定してあり、友人たちの住まい近くのスーパーのギフトカードやデパート商品券などを購入し、香典返し以外でも母からのお礼としてお渡ししました。
エンディングノートの必要性
遺された私たちは母の想いがこもったエンディングノートでとても助けれられました。
財産所有者で残すものがある場合は絶対に役立ちます。
母のエンディングノートのおかげで私が行った相続も葬式も形見分けも大変スムーズに行うことができました。
もしご家族に「エンディングノートを書いたよ」と言われたら、許可をもらい生前から内容を確認することをお勧めします。
「私たち子供へのメッセージ以外のところを読んでね」と母は茶目っ気を含みながら生前からエンディングノートを私に見せてくれていました。