母の想いがこもったエンディングノートで相続時に助けられました
末期の卵巣癌と判明した母がすぐに着手してくれていたのがエンディングノートです。
遺言状はちょっと気恥ずかしいしよくわからないからとのことで、
大きなA4サイズのノートをエンディングノートと記して私たちに遺してくれていました。
エンディングノートの必要性
卵巣癌の発覚から3年ちょっとで逝去してしまった母は1年に数回、エンディングノートの更新を私に伝えてくれました。
クレジットカードを解約したよ、とか預金をまとめたよ、とかそういった内容です。
父も癌で私が10代の時に癌発覚からわずか6ヶ月、たった半年で逝去してしまった時、母は相続や葬式、不動産、保険関係でとても苦労をしていたので、両親がいない私たちの負担を少しでも軽くしたいという思いから作られたエンディングノートはA4ノートで50ページにも及ぶ量なのでした。
エンディングノートの内容
エンディングノートの主な内容は保険や銀行の開設口座(普通・定期)、年金について、車・不動産書面の所在、葬式・墓に関して、子供・親へのメッセージ、友人・お世話になった方たちへのお礼などが書いてありました。
すべての項目には記載日が記されており、変更があるとそのページには斜線が引いてあり、新しいページに「改」とかき変更日を書いていました。
保険や銀行の開設口座
母が加入していた生命保険や医療保険の証券番号と内容が書いてあり、保険会社のパンフと証券は別のファイルにあると記載されていました。
また銀行に関しても普通預金と定期預金の口座番号と支店名が書いてあり通帳や定期預金の証書は別ファイルにあると記載されていました。
カードの暗証番号はもともと私に知らせてくれていたので記載はありません。
少し困ったのが、痛み止めのモルヒネで頭が朦朧としていた最期の時期に私たちに知らせずに行っていた預金移動や保険解約手続きなどがあり(死後にわかりました)エンディングノートに書かれていた内容は完全に正しいものではありませんでした。
死を目前として母は整理しなきゃしなきゃと頭が混乱していた様子で、エンディングノートの更新もしてくれていたものの、支店名を間違えて記載していたり、途中でメモが終わっていたりしていました。
エンディングノートを書いたよと言ってくれていた度に私も見ていたのですが最期の方にその更新の報告はありませんでした。
年金
63歳で逝去したのは母には過払いの年金還付がありました。特約もつけていたこともエンディングノートから知りました。
年金番号が書いてあり、年金手帳や障害者手帳の所在が書いてありました。
エンディングノート[相続]_2_車・不動産・葬式・墓・手紙
に続きます。